開業セミナーの講師体験について
皆さん、セミナー講師って、興味ありますか?
行政書士再生コンサルタントの引地です。
昨日、行政書士の登録者を対象としたある開業セミナーで講師をして
きました。
そこで今回は、その時の様子やあまり知られることのない講師をする
側の想いについてお話ししたいと思います。
開業セミナーとは、どんなものか?
先日、私の知り合いの先生と資格の予備校が共同で行っている新人行
政書士向けのセミナーに講師として参加してきました。
この会社のセミナーに呼ばれたのは、3回目なのですが、やはり講師
として壇上に立つというのはうれしい半面、あらためてその難しさを
感じます。
ちなみに、「開業塾」についてご存じない方のために説明すると経験
がない新人先生のために
「業務ではどんなことをするのか?」や
「実務をこなすために、どんな手続きが必要か?」
といった内容を中心に行われる、実務のためのプレ講義のようなもの
となります。
なので、一般的には許認可業務を中心にしたものとなりますが、今回、
私が参加したセミナーは従来のものとは一味違うものでした。
それは、「開業後のことに重点を置いた講座」だということです。
通常、この手の開業塾では、業務の概要や書類の書き方については教
えてくれますが、「どうやって仕事をとるのか?」について教えてく
れるものはほとんどありません。
けれど、多くの方が開業してすぐに直面するのが、この問題です。
また、事前のアンケートでも「仕事の取り方を教えてほしい」という
要望が多く寄せられていました。
なのに、「その声に応えるものがないのはおかしい」という考えから
企画されたのが今回の講座というわけです。
そういう意味では、かなり実験的なものいえると思います。
また、そのプログラムも少し変わっていて、許認可といった手続きに
関する講義は当然として、その他に「マーケティング論」や「企業営
業論」、「資金調達論」といった他ではあまり扱わない講座や実際に
仕事をとるために必要な内容にポイントを置いたものとなっています。
今回、私はその中で「資金調達論」と「企業営業論」の2つの講座を
それぞれ6時間ずつ担当させてもらいました。
セミナー参加者の反応は?
そもそも、今回のセミナーは目の前の「開業」という現実に対処する
ために参加されているので、みなさんの意気込みも高く・・・
と言いたいところですが、実をいうと多くの方が私の講義を始めた時
にはかなり戸惑っているという感じでした。
そりゃそうでしょう。
これまで自分たちが聞いてきた行政書士の業務というのは相続や在留、
建設業や産廃業などで、これこそが「行政書士の業務だ!」と思い込
んでいたわけです。
にもかかわらず、資金調達?、マーケティング?
何だそりゃ?ということなんでしょうね?
なので、本格的な講義を始める前に、まずは資金調達やマーケティン
グの魅力やその概要についてお話しするのですが、しばらくして
「許認可業務は飽和状態!」
「融資業務はもうかる!」
という、2つのキーワードを話したあたりから、だんだん、皆さんの
顔色が真剣に変わってきます。
そこまでくれば、しめたものなのですが、なんとかもっと皆に早く、
その魅力が伝わらないかと悩んでいました。
そんなある日のことです。
テキストの内容ばかりでは飽きるだろうと思い、自分の仕事の事例や
失敗談などを話していた時です。
あきらかに普段より反応がいいのです。
先ほどまで眠そうにしていた人もこの時だけは真剣に聞きいってます。
これを目の当たりにした時に感じたのが
「だれも、実際の体験談や実例には興味がある」
ということでした。
それからというもの、講義ではできるだけ体験談や実例にもとづいて
お話しするようにしているのですが、体験談はテキストと違い、過去
の体験を話すだけなので楽です。
しかし、その中身が講義の内容とずれたトンチンカンなものでは意味
がありません。
そのため最近では、いかに体験談と講義の内容をリンクするかに重点
をおいた、ネタ探しが日課となっています。
いい講義とは?
私はこれまで数十回のセミナーに講師として読んでいただきましたが、
その中で「どんな講義が、いい講義なのか?」ということをよく考え
ます。
いきなり関西風のノリで入って、生徒の心をつかむ先生や、それとは
反対に、黙々とき決められたテーマに沿って話す、大学教授タイプの
先生など、講師にはいろいろなタイプの方がいます。
どれがいいかというのは、聞いている人の考えや相性によるでしょう。
でも、どんな講義であっても
「わかりやすいものであること」そして
「話していることが実際の経験に裏付けされたもの」
であることは、とても重要ではないかと思います。
よくセミナーで、本に書いてあることをただなぞって説明するだけと
いう人もいますが、このような講義はやはり面白くないものです。
また、同じテーマだからと言って、以前に行ったセミナーの内容を毎
回丸写しというのも2度目の方にとっては、期待外れだと思います。
なので、皆さんもこれからセミナーなどで講義をする機会があったな
ら面白くするというだけではなく、「終わった後にどんなメリットを
残せるか?」ということを考えていただければと思います。
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