事業計画作成のツボと、融資額を増やすテクニック【その2】
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
前回のブログでは、計画を作る上で重要なのは「ヒアリング」と
「事業プランについてのサポート」だと説明しました。
事業計画におけるバランス表の作り方
今回は計画を作る際によく勘違いされる「資金のバランス表」の作り
方についてお話しします。
まず、はじめに「資金のバランス表」とは何かについてですが、日本
政策金融公庫の事業計画書のフォーマットの右側部分を見ると、そこ
には
「何にお金を使うのか?」と「どうやってお金を集めたのか?」
を記載する簡単な表があります。
ここにはそれぞれについての内容を記入するのですが、ここに入れる
金額は右と左の合計額が一致していなければならないので、この表の
ことを私は「資金のバランス表」と呼んでいます。
まず、このうち「何にお金を使うのか?」(左側)の箇所には、運転
資金と設備資金の項目と金額が入ります。
たとえば、運転資金ならば、人件費、家賃、光熱費、仕入れ、広告費
などがこれに該当します。
また、設備資金ならば、保証金、内装費、器具類などとなります。
さらに「どうやってお金を集めたのか?」の箇所については、自己資
金と今回の借り入れ予定金額が入ることになります。
これを簡単に表すと
「何にお金を使うのか?」 「どうやってお金を集めたのか?」
(運転資金)
家 賃 30万円 自己資金 300万円
仕 入 代 50万円
人 件 費 60万円 借入予定金 650万円
光 熱 費 10万円
(設備資金)
内装工事費 500万円
保証金 300万円
計 950万円 950万円
といった感じになります。
※ 実際には、もっと項目は多くなります。
また、各項目についての内訳も必要です。
このように右と左の合計額は、必ず一致させる必要があります。
金額がバランスしない場合は?
すべてがこんな単純なものならばよいのですが、場合によっては右と
左の金額がバランスしない場合があります。
どういうことかといえば、かかる費用に対して自己資金が足りないケ
ースなどです。
先ほどのケースでいえば
「何にお金を使うのか?」 950 万円
「どうやってお金を集めたのか?」 750 万円
になってしまうようなケースです。
ここで普通なら
「なぜそんなことになるんだ。
不足分については融資額を増やせばいいじゃないか!」
と考えると思います。
確かに、借りられるのであれば、そうしたいところです。
現在、日本政策金融公庫の新創業融資制度では、
「最大自己資金の9倍までの融資が受けられる」
ことになっていますが、現実的にはそんなに借りられるわけではなく
実際には自己資金の3倍~4倍が限度となっています。
なので、自己資金が少ない場合には、必要額に対して借りれる見込み
の額が少ないため左右の額がバランスしないということが起きます。
では、「こんな場合はどうするのか?」といえば、とれる方法は2つ
しかありません。
「自己資金を増やす」か、「融資の申込み額を減らす」
このいずれかです。
自己資金を増やす方法はいくつかないわけではありませんが、やはり
現実的なのは、「使うお金を減らす」ということです。
「そんなことをしたら、お店がつくれなくなるのでは?」
とご心配されるかもしれません。
でも、これについてもなんとかする方法はあるのです。
詳しくは次回お話しします。
※「事業計画作成のツボと、融資額を増やすテクニックその3」へ続く。
もっと融資や行政書士の仕事について知りたいと思ったあなたは、ぜひ融資コンサルになるための特別無料レポートを請求して下さい。
ブログには書けない特別な情報をお送りいたします。
関連ブログ
-
融資の面談では、何を聞かれる?
2017年06月05日
ブログを読む -
行政書士のための融資講座(その11 保証人)
2020年02月27日
ブログを読む -
実録!メルマガ読者さんとの面談【その2】
2018年09月14日
ブログを読む -
行政書士のための融資講座(その12 担保)
2020年02月28日
ブログを読む -
信用保証協会の保証制度の見直しについて【その1】
2018年02月05日
ブログを読む