事業計画作成のツボと、融資額を増やすテクニック【その1】
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
これから開業される行政書士の方の中には、 創業融資をメインに
やりたい、という方も少なくないのではないかと思います。
創業融資の実務で一番大事なもの
そのような方が参考にするのが日本政策金融公庫で提供している
事業計画書の雛型ですがこれを見ただけではピンとこないという
方も多いのではないかと思います。
でもこれってある意味、当たり前なんですね。
だって、この雛型では内容が十分でない上に、「なぜそうなるの
か?」という説明もないからです。
なので、創業融資をもっと知りたいという方のために、今回から
数回にわたって事業計画書作成のポイントについてご説明したい
と思います。
ところで、実務をする上で、事業計画を作成するために一番大事
なのは何だと思いますか?
それは「ヒアリング」です。
事業計画の作成に慣れていない方を見ると、
「これは、聞いておかなければまずいだろ!」
ということを聞かずにしていることが、結構あります。
その場はそれでもよいのですが、ここがしっかりできていないと
結局、後になって何度も聞き直したり、確認のメールをしたりと
いうことになってしまいます。
こうなると、その後、依頼者とよい関係を作るのは難しくなって
しまいます。
ヒアリングでは何を聴くべきか?
このようにヒアリングは事業計画書を作る上で、最も重要な部分
となるのですが、では「ヒアリング」で何を聴くべきなのか?
それは、
「事業計画書に記載しなければならないすべての項目」
です。
たとえば、日本政策金融公庫に事業計画書を提出する場合には、
計画書のフォーマットに記載しなければならない項目がこれにあ
たります。
しかし、信用保証協会では各都道府県や市町村といった、その制
度融資を主催する行政ごとにフォーマットが異なるため、その内
容にあわせた項目についてヒアリングする必要があります。
そして、次に気をつけるべきポイントは
「事業プランについてのサポート」
です。
信じられないかもしれませんが、創業者の方の多くは事業プラン
について何ら具体的なイメージを持っていなかったりします。
たとえば、飲食店をしたいという方の場合、すでに決まっている
ことといえば、借りたい希望額と、開店したい場所、それとメニ
ュー程度だったりします。
でも、当然これだけでは事業プランとは言えませんし、また、具
体的な計画を作ることもできません。
そもそも、実際の計画を作成するためには
・ 立地の状況や人の流れ
・ 競合の状況
・ 他と差別化できている部分
・ 見込みの客数や、単価、回転率
・ 宣伝広告の方法と見込まれる効果
・ 設備の見積もり etc・・・
などが明確になっていなければなりません。
しかし、たいていの場合、依頼者の方はこのようなことを考えて
はいません。
なので、これらについてはこちら側で考えて、計画の内容を補足
してあげる必要があります。
まさかと思う人もいると思いますが、でも、これが現実なのです。
ですので、コンサルの立場としては、
「いかに現状を確認した上で、事業プランを補足し、その上で金
融機関に評価される計画を作れるか?」
というところが、腕の見せ所ということになります。
なので、これから創業融資の支援をされる方は、
「聞けていないことがあるため計画が作れない
ということが内容に」十分にヒアリングすることを心掛けてくだ
さい。
※「事業計画作成のツボと融資額を増やすテクニックその2」へ続く
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