事業計画作成のツボと、融資額を増やすテクニック【その3】
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
前回のブログでは、資金のバランスを考えるうえで、集められるお金
よりも、使うお金の方が大きい場合には、使うお金を減らすべき。と
いうことをご説明しました。
でも、そうなれば当然
「予定通りのお店がつくれなくなるのでは?」
という疑問が生じるかと思います。
しかしこれを解決する方法が一つあります。
それが
「もう一つの金融機関への申込み」
です。
2つの金融機関への申し込み
前回のブログでご説明したように
仮に
「何にお金を使うのか?」 950 万円
「どうやってお金を集めたのか?」 750万円
となってしまうケースでは、左右の合計額がバランスしていないので
このままでは計画は作れません。
そこで集められたお金(ここでは750万円)にあわせて、使う予定の
お金も750万円に圧縮します。
この際に削るのは、過剰となっている部分の運転資金や、当面なくて
も困らない設備資金などです。
こうして左右のバランスが取れた場合には、同じ内容でもう一つの金
融機関に申し込みます。
たとえば、先に日本政策金融公庫の計画を作ったのならば、もう一つ
は「制度融資」向けにアレンジするという形です。
これによって、理論上は750万円×2 = 1,500万円という融資額が見込め
るため、削った200万円の穴埋めができるどころか、当初に予定して
いた金額よりも550万円のプラスとなる可能性があります。
とはいえ、相手は融資ですので、必ずこちらの希望通りの額が出ると
は限りません。
場合によっては、減額されることもあり得ます。
でも、もし、3割の金額が減額された場合でも750万円×0.7 = 525万円
となりますので、2行分なら合計で1,050万円の融資額となります。
つまり、よほど大きな減額がされるか、片方の融資が0にならない限
りは、何とか賄えることになります。
2つの融資を同時に申し込むのは、このように万が一のことを考えた
場合の対策としても有効です。
同時に融資を申し込む必要性
では、仮に日本政策金融公庫の融資を申込んで、その結果525万円に
減額されたとします。
この融資を受けた後に、次制度融資に対して同じく750万円の融資を
申し込んだとしたらどうでしょう?
同時に申し込んだときと同じような、融資が出るでしょうか?
答えは「N O」です。
なぜなら、この時点で考えれば、その人はすでに日本政策金融公庫
から550万円の融資をうけている人、つまりは債務を負っている人
とみなされるからです。
ですので、別々に申し込んだ場合、後の金融機関から融資をうけら
れる可能性は、大きく下がることになります。
したがって、もし、この方法を使うのであれば、
「1回申し込んでから、不足分を次の融資で」
というのはダメで、やるなら、「はじめの時点で同時に申し込む」
必要があります。
※「事業計画作成のツボと融資額を増やすテクニックその4」へ続く
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