行政書士と融資業務の関係
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
今回は、行政書士という資格と融資の間に
どんな関係があるかについて、お話ししたいと思います。
行政書士と融資の関係とは?
このブログをお読みの方はたいていご存知だと思いますが、
ウチの事務所では、主に資金調達のサポートや銀行取引の支援、
会社の経営改善などといったいわゆる、お金に関するコンサル
を行っています。
そんなわけで融資案件を扱うことが多いのですが、
よく、他の先生からこんなことをいわれます。
「ぶっちゃけ、先生の仕事って行政書士の資格、いらなくね?」
「ギクッ!」
そうなんです。
実は、融資業務というのは、何かの資格がなければ
できないわけではないのです・・・
なので、名乗ってしまえば、あなたも今日、今からでも
「融資コンサルタント」
になることが可能です。
そんなわけで、他の先生からは
「なんでこいつ、わざわざ高い会費払ってんだ?」
と思われているフシもあるようですが、これにはある理由が
あります。
まず、その理由の一つとして
「~コンサル」というのが、いかがわしい
ということにあります。
事件などの新聞記事で
「自称~コンサル 詐欺罪で逮捕!」
なんて見出しがよく出てくるのはお気づきかと思います。
このように、多くの自称コンサルの中には、
適当なことをいってお金だけを巻き上げる詐偽師同然の輩も
数多く存在します。
なので、世の中の人には
「~コンサルと聞いたら、詐欺師だと思え!」
と思っている人もいるくらい、そのイメージはよくありません。
しかし、ここに国家資格の行政書士という肩書がつけば
どうでしょう?
信頼絶大!とは言いませんが、
胡散臭いコンサルも、先生と呼ばれるようになります。
そんなわけで、コンサル業務を行っていく人にとっては
国家資格とは有り難いものなのです。
行政書士の資格は融資に役に立つか?
では、行政書士の資格は肩書だけの意味しかないのか?
といえばそんなこともありません。
実務でもそれなりに役立っています。
その1つとして挙げられるのが、金融機関との関係です。
一般的に、金融機関では、素性のわからない人間やその人が
持ち込んだ資料などについては、かなり警戒します。
なので、初対面で「コンサルです」などと言おうものなら
その警戒心はMAXとなり、まともに話を聞いてもらえない
ということも少なくありません。
しかし、これが「税理士です」、「行政書士です」というこ
とであれば、かなり信頼してもらえます。
それ以外にも、行政書士の資格が実務に役立っているものと
しては
「行政書士の資格で日本政策金融公庫の融資をサポート
することができる」
ということがあります。
これはまだ東京会だけでの取り組みですが、会では4年
前ほどから
「東京都行政書士会と日本政策金融公庫の融資推進に
関する覚書の締結」
を締結しました。
これにより、東京会の行政書士であれば、それまで税理士
くらいにしか認められていなかった
「日本政策金融公庫への紹介」
ができるようになりました。
その結果、
1.「行政書士としての立場で正式に融資のサポートをする
ことができる。」
2.「融資の結果について、直接、日本政策金融公庫から
連絡がもらえる。」
3.「融資の正式な申込をする前に、事前に内容を見てもら
う」
ということが可能となりました。
特に2.については
これまでは、融資のサポートをしてもその結果については
個人情報ということで、直接教えてもらうことはできなかっ
たのが、これ以降は公庫から直に連絡をもらえるようにな
ったのは大きな前進です。
その他にも、大きな改善点して
「事前の相談ができるようになった」
というのも見逃せません。
ご存知の方もいるかもしれませんが、融資の世界では、
暗黙の了解として「6ケ月ルール」というものが存在します。
これは一度、融資に失敗した場合にはその後、
約6ケ月の間は、まともに融資が通らないというものです。
なので、もし、正式に申し込んで否決をされてしまうと
その人は、しばらくの間は融資が通らなくなってしまいます。
しかし、正式な申込みではなく、「事前の意見を伺う」
ということで見てもらえば、
この6ケ月ルールに引っかかることがありません。
もし、内容に問題がある場合でも、修正したものを提出する
こともできます。
すべての担当者がこのような取扱いをしてくれるというわけ
ではありませんが、
いずれにせよ、融資の時のリスクがだいぶ解消されます。
以上のように、これまでの自分にとっては
さほどメリットのない行政書士という肩書でしたが、
最近では、こんな使い方もできるようになったわけです。
なので、これから融資をしたいとお考えの東京会の行政書士
の方は是非、その肩書きを有効に使ってください。
※ このような取り組みは、一部の他県でも行っています。
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