本人訴訟と、かかった費用と、その手間と【その2】
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
今回は、私の裁判の顛末の続きです。
融資が出たのにも関わらず、報酬を支払わない女性の元依頼者に
対して、訴訟を起こすことしました。
弁護士VS行政書士の戦い!
以前に少額訴訟を起こしたことはありましたが、本格的な訴訟は
これが初めてです。
まずは、簡裁での裁判手続きに書いてあるサイトの記事に目を通
し、おおよその概要がわかったので、まずは訴状の作成から取り
かかりました。
過去の経緯ややり取りをすべて正確に調べ、自分に有利になる証
拠をできるだけチョイスし、これを請求の趣旨や請求の原因とし
てまとめて、なんとか訴状を完成させることができました。
あれこれと書いているうちに枚数は膨らみ、最終的には8Pにも
及ぶ大作です。
その後、できあがった訴状を事前に裁判所の係員にチェックして
もらい、形式的な部分について問題がないことを確認して提出し
ました。
ちなみに、裁判所では訴状の形式的な要件が法律に適合している
かどうかのチェックはしますが、内容についての判断はしません。
あとは相手からの反論(答弁書)の提出と、第一回目の期日が決
まるのを待つばかりです。
それから、10日ほども経ったでしょうか?
相手から答弁書が裁判所経由で送られてきました。
「どうせ、たいしたことはかかれていないだろう。」くらいに
たかをくくっていたのですが、そこにはこちらの主張に対する反
論がビッシリと・・・。
中には、「これ必要か?」と思うようなことまで書いてあります。
しかし一番驚いたのが、相手方の代理人の表示。
そうです。なんと相手は、弁護士を立ててきたのです。
なぜ、こんな程度の裁判でわざわざ弁護士を立ててきたのか?
その原因は、どうやらこちらからの請求額にあったようです。
今回の裁判にあたっては、こちらとしては「取れれば御の字」く
らいのつもりで損害賠償的な請求もしたのですが、それが加算さ
れたことにより本来の請求額よりだいぶ金額が膨らむことになり
ました。
そのため、相手としては予想外の請求に驚き、弁護士を立ててき
たというのが私の推論です。
自分としては、てっきり、本人訴訟の流れで、
「本人が和解の申し出」 ➙ 「キリのいいところで決着」
というストーリーを考えていたので、これにはちょっとビックリ
です。
そんなわけで、以降の裁判は、本人が一度も出席しないままに
完全に弁護士対自分という構図の中で進んでいくこととなりまし
た。
判決は出たものの・・・
弁護士が相手側に立ったせいで、今回の裁判の論点は、単に報酬
支払え!というだけにとどまらず、契約の成立や報酬の妥当性、
相手との交渉時の事実の認定などだいぶいろいろな部分にまで広
がりました。
そのうえ、話がまとまりかけた時になって、相手本人が自分の代
理人が提示した和解案をひっくりかえすなどのハプニングもあっ
たことから、結局、結審するまでに5回もの口頭弁論が必要とな
りました。
ともかく、こうして何とか約半年が過ぎ、判決が確定しました。
内容としては、こちらの損害賠償的なものがほとんど認められ
なかったのが不満でしたが、それでも本来の請求額は確保するこ
とができました。
っていうか、これだけやって、それだけってのもどうかと思い
ますが。
しかし、ここで一つ困った問題が・・・。
それは、「判決が出ただけでは、お金にならない」ということ
です。
むろん、相手が判決に対して
「ははあー、御上の決定ならば」
ということで素直に支払ってくれるのであれば、何の問題もあ
りません。
これが、和解の場合なら和解を受諾する条件として相手からそ
の場で支払いを受けるので、とりっぱぐれはありませんが、
判決によって決着した場合、多くのケースで相手は任意に支払
ってはくれません。
今回の場合も、相手は判決が出たからといって、素直に支払う
つもりはないようです。
では、どうすればよいのかといえば、
最終手段である「強制執行」の出番となります。
でも、この強制執行手続きも、裁判所が勝手にしてくれるわけ
ではなくどんな方法で、どんなものを対象に、いつするのか?
ということをすべて自分で考えなければなりません。
当然、必要になる申し立て手続きも、すべて自分で行います。
そんなわけで、やっと手に入れた判決ですが、正義の実現のた
めには、さらに大きな山を越えなければならないわけなのです。
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