こんな会社の設立では融資がでない?

こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
皆さんは会社の作りかたによっては、
「融資が受けられなくなることがある!」
ということをご存知ですか?
今は、会社なんて資本金はいくらでもいいわけだし、昔みたいに
「目的の適法性がどうのとか、類似商号がどうのっていう面倒が
ないんだから、誰が作っても同じじゃないの?」
と考える方がほとんどだと思います。
登記と融資では審査のポイントが違う。
確かに、会社の設立手続きは要件が緩和されて、以前に比べると
格段にやりやすくなりました。
しかし・・・・
それはあくまでも登記手続きの上での話であって、融資の場合に
は、ちょっと事情が違ってきます。
まず、金融機関は法人からの融資申し込みがあった場合、2つの
ことを警戒します。
一つは、その会社が違法な取引の道具に使われること
いわゆる
「マネーロンダリングや暴力団資金の温床となるのではないか?」
ということです。
皆さんもだいぶ前から、会社で口座を作るのが大変になったとい
うことにお気づきかと思いますが、それは金融機関がこのことを
警戒しているかなです。
そしてもう一つの警戒点は、
「その会社は、融資をする上での問題がないか?」
ということです。
たとえば、金融機関が法人に対して融資する場合には、次のよう
な点に注意します。
・会社は不正または融資できないような事業をしてないか?
・代表者や役員に、個人情報上の問題はないか?
・どんな場所で営業するのか?
また、本当にその場所はあるのか?
・会社のこれまでの経歴はどうなっているのか?
・資本金はどうやって作ったものなのか?
ざっと上げただけでも、この程度の確認事項があります。
また、これらの項目はそれぞれが登記事項に対応しています。
たとえば、会社の事業に関することであれば「事業の目的欄」で、
個人情報上の属性については「役員欄」で、会社の経歴について
は「設立年月日や本店移転日」で、それぞれ確認されるといった
具合です。
「資本金」には特に注意!
その中でも特に問題となりやすいのが、「資本金」です。
会社の資本金とは、その会社の資金力やいざというときの債務超
過に対する耐性力などを見るうえで、重要な指標となります。
当然、これ大きい会社ほど金融機関から見れば「安心できる」と
いうことになります。
では、単にこの資本金が大きければ問題はないのでしょうか?
実はそうではありません。
たとえ、どんな資本金の額が大きいとしても、もし、それが一時
的に他から借りてきたお金であったり、実体のないものである場
合には、登記の手続きはできたとしても、融資の審査では自己資
金にあたらないと判断されてしまいます。
また、会社の目的の中に風俗関連や融資できない業種(金融業や
ラブホテルなど)が入っている場合には融資の審査に影響するだ
けでなく、融資そのものが出ななくなってしまう可能性もありま
す。
このように現在ではほとんどのことが登記できるような感じにな
っていますが、それと融資の審査は別物だということに注意して
下さい。
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