補助者はつらいよ?
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
先週、プライベートで行政書士の補助者の方と話す機会がありました。
行政書士の仕事をしていると、補助者の方とも顔なじみになるという
イメージがありますが、実際はそうでもなく、ごく限られた方しか知
らなかったりします。
話をするのも先生とばかりだったりするので、補助者の方だけと話す
という機会はほとんどないんですね。
そんなわけで、今回はある意味貴重な機会だったので、お酒も入った
席ということで、ざっくばらんに最近の補助者のあれこれ聞いてみま
した。
意外と大変だった補助者時代
補助者といえば、自分も大学を出てすぐの時に2年ほど司法書士の先生
の事務所でお世話になったことがありましたが、当時は今と違って、
「補助者」 = 「お金をもらって仕事を教えてもらっている」
という感じが強かったんですね。
なので、いわゆる昔の「徒弟制度」みたいな感じが残っていて、
最近でいう3K職場に近いものがありました。
チョットしたことでも怒られるのは当たり前、そのうえ、無茶を通し
て仕事を片付けるのも当たり前という風潮でした。
たとえば、当時はバブルの頃だったので事務所に限らず、法務局も
ムチャクチャに忙しく、午後3時きっかりに申請書の受付箱をしまっ
てしまうなんてことが普通に行われていました。
本来の受付時間は午後の5時までなので、2時間も早く締め切って
いたわけです。
現在なら問題になりそうなところですが、当時はともかく件数が多く
また、来庁者の数も半端でなかったため、こうでもしないと法務局側
も処理が追いつかなかったのです。
とはいえ、こちらは平均1日5件も申請書提出のノルマがあったので、
最後の方はどうしても間に合わなくなります。
なので、なんとか法務局の受付担当に頭を下げて、受付箱を出して
もらうというのが日常の光景でした。
それと、当時は提出する登記申請の数も20件/日ぐらいは当たり前
だったので、持ち歩く登録免許税の金額も数十万から、場合によっ
ては数百万円になります。
さらに、権利証や印鑑証明などセットでなくしてしまえば、それだ
けで他人の登記もできてしまうため、毎日が緊張の日々でした。
最近の補助者の生活は?
自分が聞いた最近の補助者の状況は?といえば、時代も職種も違う
ため、そこまでの苦労はないようです。
しかし、やはり慣れるまでに大変なのが「書類の作成」と「提出先
の場所を覚える」ことだそうです。
特に複数の業務を行っている先生のところの補助者の場合には、
それだけ書類の種類も提出先もたくさんあるわけです。
時には建設業の申請を提出するつもりが、関係ない部署に行って
しまったりなどと、いろいろ苦労があるようです。
また、給与や待遇も、社会保険に入っていると思いきや国民健康保
健だったり、交通費も一定額までしか出ないなどといった当初の話
と違うということもチラホラ・・・あるようです。
さらに事務所によっては、先生のカバン持ちのようなことまでさせ
られるところもあるようで、かなり公私混同が多いことも。
そんな中で、彼らに共通する一番の悩みが
「自分は開業して、本当に食えるようになるのか?」
ということだそうです。
これは自分にも覚えがあるのですが、どんなに実務で経験を積んで、
難しい案件の処理ができるようになったからといって、事務所の経
営ができるようになるのかとは別問題です。
特に「自分で仕事が取れるのか?」ということについては、まった
くの未知数なわけですから、実際にやってみなければわからないで
しょう。
なので、補助者の方は事務所に勤めている間は、悶々とした不安を
常に抱えているようなのですが、このような補助者の方に対して
私は
「できれば、早く独立した方がよい」
とアドバイスしています。
なぜなら、結局、その不安は独立しない限り、解消できないから
です。
確かに、営業の知識もない新人の方が独立すれば、はじめの1年位
は大変だと思います
でも、はじめはバイトと掛け持ちとなったとしても、まあ、何とか
なるものです。
しかし、その不安のために決断できなければ、いつまでたっても
補助者から抜け出すことはできません。
それに、もし、その方が、まだ資格を取っていないのならば、
まずは、先にすべきは勉強です。
勤務は合格後でも全然遅くありません。
そんなわけで、今回は補助者の方を通じて、いろいろと最近の状況
を伺ったのですが、このメルマガをお読みの方のなかにも、同じ悩
みをお持ちならば、できれば早く、独立することをお勧めします。
勇気がいることかもしれませんが、それが結果的にはゴールへの
近道となるはずです。
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