行政書士試験を終えて

今年も行政書士試験の合否発表が平成28年1月31日にありました。
もう1ヶ月も前ですので、合格者の中には既に開業準備をしている方
もいらっしゃると思います。
現在の試験は何のため?
今回の受験者数は41,053人、合格率は9.95%とのこと。
また、受験者数は、対前年比では7.5%も減少したそうです。
なんだか同じ行政書士として、少し寂しい気もします。
私は、今年は欠席したのですが、去年までは約10年にわたって
行政書士試験の監督員や本部員をしてきました。
その中で、受験者の移り変わりを見てきたわけですが、
最近になって、ふっと気になることがありました。
それは
「この人たちのうちの、どのくらいの数が行政書士の仕事を
わかっているんだろう?」
という疑問です。
いうまでもないことですが、
行政書士試験ほど各分野にわたっての幅が広く、また、実務に直結
しない試験というのも、あまりありません。
別に試験で満点が取れたからといって、会社の設立ができるように
なるわけでも、建設業の更新ができるとわけでもないのです。
試験に受かっただけでは、最も簡単な部類の内容証明の出し方(作
り方ではなく)さえ出来ないのが普通だと思います。
したがって、受験生の人のほとんどは
「どんな試験勉強をすればよいのか?
私見の中で、配点が大きいのはどこか?」
ということは熟知していても、
「開業後にどんな業務があるのか?
お客を取るためにはどんなことをすべきなのか?」
というを知っている人は、かなり少ないと思います。
開業後のことは誰も教えてくれない・・・
これについては
「受験生は試験に合格することが目標なのだから
そのあとのことなど考えなくてよい。
実務を知りたかったら、合格後に覚えればいいことだ」
という意見もあるでしょう。
しかし、個人的には、こういう状況が受験者ひいては合格者と実務
のミスマッチを引き起こしているように思えてなりません。
最近でこそ、一部の行政書士会では、新登録者を対象とした勉強会
やセミナーをするところも増えてきました。
しかし、受験者向けに同様の取組みをしたという話は聞きません。
もし、受験まえにもっと具体的に行政書士の仕事の内容がわかった
なら、受験者にとっても何らかの変化があるのではないかと思うの
ですが・・・
いずれにせよ、受験された皆さん、ご苦労様でした。
今回、惜しくも合格を逃した方に次の言葉を送りたいと思います。
成功とは成功するまでやり続けることで、
「 成功とは成功するまでやり続けることで、
失敗とは成功するまでやり続けないこと。 」
松下 幸之助
とりあえず、今は十分に休んで、明日の英気を養ってください。
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