合同事務所は、〇か×か?
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
これをお読みの方の中には、「他の先生と合同で事務所をしよう!」
とお考えの方もいると思いますので、本日はその実態についてお話し
したいと思います。
合同事務所の実態
現在、私は「コンブリオ」という一般社団法人の監査役ということで
役員に名を連ねています。
このコンブリオとは、そもそも現代表がそれまで借りていた事務所の
更新時期が近づいていたため、
「どうせだったら、もっと借り手を集めて広い場所でやろう!
そうすれば、お互いの勉強にもなるし家賃の負担も軽くなる・・・」
と私の2人で始めたものでした。
その後、メンバーに新人の方が多かったことから、社団法人として新
人の教育や育成も行っていくということで、現在の形になりました。
しかし、やってみて、よくわかったことが一つ。
それは、人が多く集まる場所の管理は大変ということです。
そもそも部屋は一つしかない中で、それを人数分にあわせてシェアし
ているわけですから、その中ではいろいろな要望や問題が起こります。
たとえば
「自分のお客が来るので、〇時~〇時までの間、応接を使いたい。」
「いや、その時間は自分で使う予定だ。」
などということも起こります。
また、細かいところでは、それぞれの人が事務所にいる時間帯が違う
ので、キチンと管理をしないと、光熱費や機器の利用代が際限なく増
えてしまうなんて問題も起こります。
さらに一番困るのが、「家賃の確保」です。
コンブリオでは、自分用の机が使える他、電気代やコピー利用などと
いった事務所利用に関する費用すべて込みで35,000円という低価格で
運営しています。
新人の方が多いので、ほとんど儲けはなしという感じです。
事務所が一緒で一番困る問題は?
このように事務所を経営していくといろいろな問題が起こりますが、
その中でも一番困るのが「事務所からの脱退」です。
会員の中にははじめこそこの事務所を使っているものの、だんだん
と仕事が増えてくる方もいて、自分一人の事務所に移りたいという
方も出てきます。
こんな時、次の方がすぐに入ってくれれば問題ないのですが、現実
にはなかなかそううまくはいきません。
しかしそうなると、その方の分の会費収入がなくなってしまいます。
ただでさえ、ギリギリのとこでしているのに、いつまでも後釜が決
まらないとなると、結構いたいものがあります。
このような場合に、残った人数でその分を頭割りするなどができれ
ばよいのですが、はじめに会費を固定で決めている以上、そういう
分けにもいきません。
そのような場合には、それまでの会費のストックがあればその中か
ら、もし、足りない場合には会長が一時的に立て替えるなどの方法
で何とかやりくりしています。
こんなわけで、いつも資金繰りに苦しんでいるわけですが、これが
2~3人程度の事務所であれば、事態はもっと深刻です。
どんな理由であろうと、もし、同居人が出て行ってしまったらその
分を自分を含めた残りの人間で負担するか、最悪の場合には自分も
出ていかなければならなくなります。
また、一緒の事務所の中にいれば、結構、些細なことでもトラブル
が起きたりすることもしばしばです。
そんな時に、誰か仲裁役になってくれる人がいればよいのですが、
自分と相手しかいないような場合には、事態はあっという間にエス
カレートすることも・・・。
そんなわけで、かなり計画的にかつ余裕をもって行うのでもなけれ
ば、あまり合同事務所はお勧めしないというのが私の考えです。
特に、新人の方が集まって合同事務所を作るというのはとてもリス
クが高いのでやめたほうがよいでしょう。
合同事務所というと、家賃が安くなる、お互いに協力し合えるなど
というメリットばかりを考えがちですが、このように大変な部分も
あるということを覚えておいてください。
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