実録!メルマガ読者さんとの面談【その1】
「実務の習得」が先か? それとも「集客活動」が先か?
こんにちは、行政書士再生コンサルタントの引地です。
本日、私の事務所に、メルマガ読者の方が相談にお見えになり、いろ
いろな質問をされていきました。
そして、その中には、自分でも話していて、あらためて気づかされる
ことも、多々あり、とても勉強になりました。
なので、今回のブログでは、その時の雰囲気が少しでも伝わるように
会話形式でお伝えしたいと思います。
何をしたいのか? それがすべての始まり。
読者
「本日は、これからの業務についていろいろと伺いたいことがあって、
ご相談に伺いました。よろしくお願いいたします。
現在、私は在留の勉強をして、企業が外国人を雇う際のサポートを
したいと考えていたのですが、先生のレポートを読み、融資コンサ
ルという業務をからめた展開ができないかと思い相談に伺いました。」
私
「そうですか。〇さんは在留業務をメインでお考えなのですね。
でも、具体的にどうやって企業のサポートをするかなどの仕組は考
えているのですか?」
読者
「仕組みですか。
まだそこまで具体的なことは考えられていません。」
私
「ご存知のように、企業側も外人なら誰でも雇用できるというわけで
はありません。最近では、在留資格に関係ある業務での就労しか認
めてもらえませんよ。
でも、そうなると、工場勤務や単純なデスクワークといった専門性
の低い勤務形態では、就労ビザ取得も難しいかもしれませんね。」
読者
「そういわれるとそうかもしれません。
ちなみに、先生は開業して軌道に乗るまで、どのくらいの時間がか
かったのでしょう?」
私
「自分の場合は、ライバルが少ないということもあったので、はじめ
から融資や経営のサポートを考えました。
でも、そのきっかけは、たまたま撒いたチラシに反応してくれたお
客が融資を希望したからにすぎません。」
読者
「そのお客は、すぐに来たのですか?」
私
「いや、そういうわけではなく、開業後の約1年くらいは、契約書の
チェックといった小さな仕事や、先輩行政書士の手伝いで建設業許
可や車庫証明の投込みといった仕事だけしかありませんでしたよ。」
読者
「やはり、皆さんそう言う時期があるのですね。
ちなみに、仕事を得るためには、実務の勉強と集客の勉強のどちら
が必要でしょうか?」
私
「普通なら、両方といいたいところです。
でも、Sさんの場合には、まだどんな分野を軸にするかが明確に決
まっていないのですよね。」
読者
「はい。先ほどの在留の件については、できればやりたいという程度
で、具体的な構想などはまだこれからです。」
私
「だったら、絶対に、自分の業務を決めるということが先決です。」
読者
「そうなんですか?」
私
「だって、考えてみてください。
これからSさんが営業や集客をする際に、何をお客にアピールする
のですか?
何でもできますというのは、アピールでも何でもないですから。
それに、そこが決まらないと、HPや名刺さえまともに作ることが
できませんよ。」
読者
「いわれてみれば、そうですね。
でも、そこがなかなか決められなくて・・・」
私
「Sさんに限りませんが、特に新人の方はここの部分で悩まれること
が多いようです。
確かに、まだ、何の業務もしていないのだから、悩むのも当然だと
思います。しかし、早くここを明確に先に決めないと、その先に進
めませんから。」
読者
「在留関連ではダメなんでしょうか?」
私
「ダメということはありません。
でも、在留業務は行政書士の中でも、特にライバルが多いというこ
とと、更新を除けば、基本的には単発の業務なので、それなりに件
数が取れなければ、安定しにくいでしょう。
また、在留業務は、不法な手続きに協力して逮捕や処罰をされる方
が最も多い業務だということも覚えておいたほうがよいでしょうね。」
読者
「なるほど、いろいろなリスクもあるのですね。
でも、自分の場合には、もう、開業してからだいぶ経ってしまって
いるので、この先いつまでこの状態が続くのかが一番の不安です。
それに、絶対にこの分野でやっていきたいというものも、まだ具体
的には見つかっていないので・・・ 」
的はずれな集客に注意!
私
「Sさんは、これまで何か集客活動をしたことはありますか?」
読者
「これまでは在留関係での展開を考えていたので、インド料理やパキ
スタン系の店への飛び込みをしたことはあります。」
私
「結果はどうでした?」
読者
「まだ、具体的な成果はでていません。」
私
「うーん。先ほどのSさんがおっしゃっていた、企業を中心とした在
留業務の展開という点からすると、ターゲットがそもそも違うので
はないでしょうか?」
読者
「ターゲットですか?」
私
「ええ。だって、Sさんが営業に回った先というのは、すでに何らか
の在留資格をもって開業している、個人の方ですよね。」
読者
「たいては、そうだと思います。」
私
「であれば、更新はともかく、新規の需要は見込めませんよね。
それに、在留業務では、口コミで評判が広がって仕事が増えていく、
というケースがありますが、今回の対象は新規取得の人ではないの
で、それも難しいのではないかと思います。」
読者
「では、先生が考えるお勧めの業務とは何でしょう?」
私
「いくつか候補はありますが、それらの業務に共通していることが一
つあります。それは・・・」
※ 以下次回に続く
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